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【Book】ソウル・アンダーテイカー


「ソウル・アンダーテイカー」(中村 恵里加 著)を読み終えました。
相当おもしろかったですが、本書が2005年2月刊なのに続巻がまだ出てないので納得がいきません。
なぜなら話が終わっていない。

主人公の比呂緒は「馬鹿」です。
何回馬鹿と書いてあっただろうか。
(たぶんきっと馬鹿という文字が一番書かれている小説なのではないかとおもう。)
頭が悪く、動作もおそく、言うこと、やることなすことすべて馬鹿。
それに劣らず正直者。

馬鹿正直。
さらにはやさしい。

読んでいるとかわいくてかわいくて微笑ましくなってきます。

だけど、彼女の近しい人々は彼女をなぜか悲しい感情をもって見ます。
これは、「馬鹿でかわいそう」とかいう感情ではなく。
6年前になにかがあったようなのだけど、それについては結局触れられず。

「馬鹿正直」は、彼女の中に流れているという美しいエーテルというものに現されているのだと思う。。

物語は、地上に残っている霊魂(羊)を月に還すソウル・アンダーテイカーに比呂緒がなるまでの話。
続巻を強く熱望する。
それまでは、中村恵里加の「ダブル・ブリッド」を読もうと思う。
つまりそれだけ「ソウル・アンダーテイカー」がおもしろかったのです。
9巻も出ているというから楽しみです。

でも、比呂緒にまた会いたいです。
その日を楽しみにしています。心から思います。
by redchant | 2009-12-05 14:43 | Book
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